ダイセロス森本

ザ・サークルのダイセロス森本のレビュー・感想・評価

ザ・サークル(2017年製作の映画)
3.2
公開前は話題になっていたのに公開してから全く話題にならないという珍しい映画だった気がする。なぜだろう。想像していたものと違ったか。たしかに、私の想像ともだいぶ違う線をいってくれた。もちろん想像通りでは私にも監督の才能あるとか言えちゃうので、それはそれで困るのだが。

さて、「どこか陰のある社長を演じる」トム・ハンクス。広告ではそう宣伝されていたが、陰もくそもなく、ただの嫌なオッサンである。最初から気味が悪い。何が「陰」や。この社長自体が陰や。
そして田舎育ちのエマ・ワトソン。「いいね」のためにいろいろなことを起こしたという広告も大きな間違いではないか?。そもそもエマはこの会社をまったくの「良い」会社として見ていた。しかしあまりにもSNSに縛られすぎる生活に嫌気がさしてきている場面もあった。そしてなぜかボイエガに出会い、一度はこの会社を気味悪く思った。しかし自分から目立つことを好み、一日中の生活をカメラで全世界に発信。この時点ですでにきちがいである。
キチガイすぎる。

結局この主人公であるエマのしたいことが全くわからないし、社長の何が悪かったんだっけ…って感じである。全体的によくわからない。
そしてエマは名声のためだけに友人を殺したのである。これをネットの人々は「誰のせいでもない」という。これこそがSNSの恐ろしいところである。本当に、最低である。完璧に、これはエマのせいである。

こんなにSNSに敏感になったことがないのでよくわからないというのが本音だが、これからの若い世代はまさにこうなるのだろうなあと思った。
…だけどこれは大げさすぎるよね。

よく親の生活までさらしてあんなことになって、友人殺しても生きてるよな。なんて図太い女なんだ。意味が分からん。