プライバシーを犠牲にして自分のすべてを共有した末路。
今日自分がしたこと、食べたもの、行った場所などを文や画像、または動画でSNSで共有することが当たり前になった現代のバッドエンドを描いたような作品。
トム・ハンクスが泣かせる良い役ではなく、クソ上司の役だったので今作は感動作の部類ではありません。笑
エマ・ワトソン演じる主人公メイがお金のためとはいえ、おはようからおやすみまで自分の私生活を特に躊躇もなくさらけ出していく様には違和感があり、あまり共感できるものではなかったです。
すべてを共有することにより、事前に様々な事故を防止することがサークルの狙いですが、プライバシーを疎かにした結果もちろん問題も出てくるわけです。
終盤でメイの行き過ぎた共有により事態は悪化し、決して起きてはならないことが起きてしまいます。
この事件を教訓に良い方向へ話が進んでいくかと思いきや、最後はうんんん???と納得のいかないオチ。
メイの友達の身に起こってしまった不幸を生かしきれていなかったのが唯一の惜しいところで、
常に誰かに見られているというSNSの恐怖はメイを通してリアルに体験できるし、
何より現実に起こってもおかしくないと思わせる題材なので入りやすい物語であるのに、最後だけが本当に勿体無い作品でした。
インスタ映えもほどほどにした方がいいですね。