このレビューはネタバレを含みます
【かぐや君の秘密】
既に誘拐犯が判明している事件と同時に、集団生活を営むカルト組織に捜査が入る。実の親、養父である教祖、そして政府が取り合うAlton君とは一体何者なのか…。
眼からビーム！で、あぁそっち系の話かと少し落胆したのですが、なかなか最終目標が明かされないので引っ張られました。Alton君の上から目線の物言いに、みんなタジタジ。
これはCyclopsの幼少期なのか？ いやいや、 ”Village of the Damned” のように、光った眼で大人を操る子供なのか？それとも、米ドラマ “HEROES” に出てきた電子機器と交信できる子なのか？(調べたらHana Gitelman というマイナーキャラでした🙂)
Alton君は、この世に存在するパラレルワールドに帰ろうとしていた。月まで行こうという訳でもないのに、現代のかぐや姫は大変です。描かれるパラレルワールドが、いかにも人間が想像する近未来という感じでした。
しかし、パラレルワールドをあの世と解釈すると、余命の短い息子の願いを叶え、幸せな最期を見届けるべく奮闘した家族の話とも取れます。こちらからは見えなくても、向こうはこちらをいつも見守っている。自分の死を悟った子供の不思議な話などを知ると、エンディングは、我が子を喪った両親の新たな人生の始まりのようにも見えました。
お父さんのRoyも、最後に一瞬瞳が光ります。例えば彼も子供の頃Altonのように生死を彷徨い、心配した両親と共に教団に入信したとか、次は彼があちら側に行く番だとか…。
特殊能力は突然変異と説明し、地球上で暴れるX-Menのほうが現実味がありますかね？😄
色々と置き換えて考察できる作品だと思いました。
