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ミッドナイト・スペシャルのとぽとぽのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・スペシャル(2016年製作の映画)
4.2
That's Impressive…劇中のアダム・ドライバー(セビエ)の台詞を借りるならまさにこれ。観客に与える情報を操作して、少しずつ餌をやることで最後まで惹き付け、最後にあっと言わせる脚本も撮影も演技も素晴らしすぎ!
ニコルズ組毎度お馴染みのマイケル・シャノンやこの後ラビングで主演を務めたジョエル・エドガートンをはじめキャストが渋い。マイケル・シャノンの苦虫を噛んだような渋い顔色は大きく変えることなく、様々な表情を見せる演技はテイクシェルターに次ぎ彼の最高峰の演技だろうし、キルスティン・ダンストの化粧気のない母親像も地に足が着いていて凄く良い。ジェイデン・リーバハーはマコーレー・カルキンみたいなハーレイ・ジョエル・オスメント。セビエは『未知との遭遇』のトリュフォー。皆が役柄を理解して、葛藤と複雑さを体現している。過去とヒントが隠されている、牧場時代とか。主要キャラクターの誰もが人間臭く、好感を持ってしまうという本作の魅力・魔法。ビジュアルもスタンニング!美しい静と動。
タイトルの出方格好良すぎるだろ!しっかりとアクションしているし、チェイスシーンは追うのも追われるのも面白い!少年の出てくる映画って何か良いよね。使命を遂行するということ。小業や各々の小さな設定も効きまくっている。ジェフ・ニコルズってヴィルヌーヴと重なる所がある。野心に満ちてミステリアス。子供が怪我や病気をしても親は見守ることしかできないけど、これからも彼らはそれに立ち向かっていく。そして子供のイマジネーションに感化される。それは想像や時を越えるもの。愛すべき現代版E.T.

蛇足
やっっと見れた!劇場公開無しでセル、レンタルだけってマジで止めてほしい。これからNETFLIXオリジナルコンテンツが増えて幅効かせることで、それがもっと増加するだろうけど。
TOMATOMETER83%、AUDIENCE67%
Midnight Special's intriguing mysteries may not resolve themselves to every viewer's liking, but the journey is ambitious, entertaining, and terrifically acted.
勝手に関連作『テイクシェルター』『未知との遭遇』『ノウイング』『E.T.』『インターステラー』『ゼイリブ』(80s臭)←『マーサ、あるいはマーシーメイ』
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