うめ

シークレット・アイズのうめのレビュー・感想・評価

シークレット・アイズ(2015年製作の映画)
3.7
時は9.11直後のL.A。
殺人事件の現場に向かうレイ。
そこにいた被害者は同僚ジェスの娘キャロリンだった。
検事のクレアも加わり、事件を追うのだが…
そして13年後、再び事件が動き出す。

「瞳の奥の秘密」のリメイクですが、残念ながらオリジナルの深みには勝てなかったですね。
私としては、オリジナルにあった大事なものが入ってないのがちょっと^^;
設定がアメリカに変わってるので、難しいところではあるのかもしれません。
全体にスタイリッシュで上質なサスペンスにはなっていると思う。
が、オリジナルの底が見えないようなドロドロとしたあの肌触りがなくなっている。

でも、良いところもけっこうあって。
アメリカ社会の9.11が起きた事による緊迫感と疑心暗鬼になっている感じは、なるほど上手くアレンジしたなって思う。

そして、やはりジェス役のジュリア・ロバーツの存在感。
美貌の劣化も作品の糧にしてしまい母の苦しみをじっくりと演じきっている、さすが大女優です。

クレアのニコール・キッドマンの美しさも役にあっていた。
レイとクレアの瞳の動き、いいです。

2人の大女優のおかげで得たものもあるんだけど、そのせいで失われてしまったものもある。
リメイクって難しいですな(・ω・)
うめ

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