いけだん

或る終焉のいけだんのレビュー・感想・評価

或る終焉(2015年製作の映画)
4.0
終末期医療をテーマに、看護師と患者という関係をリアルに定点観測のように冷静に映し出した作品です。

作品は最初からエンドロールまで一切音楽はありません。
患者をケアする様子がかなり丁寧に描かれていて、その様子を観ながらいろんな感情が湧き出されます。

更に「ケアとはこういうことをするのか」「自分の家族がこうなったら」「患者にとって大切なケアとは」「患者の尊厳とは」などなど次々にいろんな疑問を投げてきます。

そして、その答えを出せない間に次の疑問が投げかけられるそんな作品です。

エンディングは衝撃でした。このエンディングの意味は何なのか。どう解釈すべきなのか。やはりその答えはすぐには出せそうにもありません。だけど、自分なりの解釈を時間を掛けてでも出したくなるそんなエンディングです。
いけだん

いけだん