HirokazuMeguro

或る終焉のHirokazuMeguroのレビュー・感想・評価

或る終焉(2015年製作の映画)
3.6
人と人との距離と触れ合いについてのとても複雑で、センシティブな佳作。
カメラは常に第三者視点を取っていて、ティム・ロスが演じる男性看護士と、極々私的な病と死の淵に居る人たちとの触れ合い、彼らの終焉を覗きみるというかたちになっている。
決して観客である我々に快適な思いをさせてくれるタイプの映画ではないが、ラストシーンには一種のカタルシスさえ感じた。
音楽もほぼなかったはず、ドキュメンタリータッチで抑揚の取れた、とても現実的な映画。重厚感さえあった。
HirokazuMeguro

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