きくり

蜜のあわれのきくりのレビュー・感想・評価

蜜のあわれ(2016年製作の映画)
3.0
凄いものを見た…というのが率直な感想。
文芸映画なので堅苦しくて理解し難い内容かと思ったが、独特の世界観はあるものの見やすい映画だった。

金魚が少女になるという幻想的な内容なのに表現が肉感的で妖艶だった。老いや性についての話だが、最後は「人を好きになるという事は、愉しいものでございます」という台詞で締められるので、小難しい事をいくら考えても人間である以上、人生の結論はそれなのかなぁ、と思った。