阿川さんと宮崎駿の会話はほとんど噛み合ってないけど、それによって宮崎駿の芯がより強く見れて面白かった。
阿川さんがサービス精神でやってることがことごとく跳ね返されて、噛み合わなさすぎて逆に相性良いんじゃないかと思えてくる。
ひやひやするけど、もし宮崎駿と気が合う人がインタビューしちゃったらこんなに強い言葉は出てこないのかもなと思った。
児童書が好きな自分にとっては、宮崎駿の「自分の脆弱な精神には大人の小説は恐ろしすぎる」という発言はホッと腑に落ちた。
宮崎監督のジブリ作品を観ると自分の重力が落ち着くのは、自分の感覚に素直でいることを、疑う理由がないほど自然に描かれてるからなのかもしれない。
石井桃子さん→宮崎駿→阿川さん→杏 と世代が流れて、時代によって本の在り方ってやっぱり違うんだなと感じて、いま図書館にいる子どもたちがどんな本を読んでるのか気になった。
アリエッティのナレーションの脚本が好きだった。