映画としての出来は率直に言ってキツいなというのが感想ですが、TV版から数えると四半世紀に渡って続く、このエヴァンゲリオンという物語にケリをつけるため、泥臭いやり方でも説明責任を果たそうとする庵野秀明の愚直なまでの誠実さに胸を打たれ、涙無しには見られませんでした。
熱心なファンではないにせよ、少なからず楽しんで触れてきたシリーズが実際終わるということに、私自身多少なりとも寂しさを感じたりするのかなと鑑賞前は思っていましたが、実際にはたいへん爽やかな気分で劇場を後にすることができました。TV版、旧劇、新劇とこの物語を楽しんできた方たちへ届けるには、良い幕引きだったと個人的には思います。
