しかなみさんの映画レビュー・感想・評価

しかなみ

しかなみ

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.5

完璧な演出、画面設計。ゴダール、タチ、トリュフォー、etc... 過去の画面を軽やかな手つきで自分のモノとし再提示する。モノクロ/カラー、スタンダード/ビスタを行き来するのは何よりも撮りたい画面のため>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

3.8

3話が個人的にはグッときたのでベストかな〜。会話劇が主だがフィックスショットでも役者の間に窓のサッシを位置するようにして、境界(フレーム)を強調したりしている。置くべきところにカメラを置けば、それだけ>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.1

バカバカしさはよいのだが、上手くないの一言に尽きる

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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映画としての出来は率直に言ってキツいなというのが感想ですが、TV版から数えると四半世紀に渡って続く、このエヴァンゲリオンという物語にケリをつけるため、泥臭いやり方でも説明責任を果たそうとする庵野秀明の>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.1

霧の中、船の上から高橋一生が帽子を脱ぎ手を振るショットが良い。
それ以降のショットは一切いらない。撮影・照明も期待したレベルでは決してない。
フィルムに撮られ、フィルムを回し、フィルムを観てしまったせ
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ドライブイン蒲生(2014年製作の映画)

4.0

映画にとって物語というものは、そんなに重要な事柄ではないと改めて思う。役者の演技と対話するかのような長回しの連続にグッときました。

ピクニック(1936年製作の映画)

5.0

シルヴィア・バタイユの右目... 窓を開けた瞬間の世界が開ける感じめちゃくちゃいい。

東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

5.0

最高!牧瀬里穂が最高過ぎる。「帰れない二人」歌唱シーンで号泣。この画面で起きている事は、演技とはいえ過去に実際あったことなんだと思うと素敵過ぎて泣けてくる。

風に濡れた女(2016年製作の映画)

4.5

セックスで小屋が倒壊する映画は問答無用で傑作でしょう!
ナンセンスな笑いとドワイヨンよろしくなセックスが炸裂してて最高
セックスはアクションなんですよねー

ニンゲン合格(1999年製作の映画)

4.5

素晴らしいショットは多々あるが、洞口依子が歌う長回し、西島秀俊と哀川翔の切り返しショットが特に印象的だった。ラスト、以下のセリフのシーンからはもう泣くしかない。

「俺、存在した?」 「ちゃんと存在し
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

1.8

褒めるところ探したが、ヒロインのリアルな二の腕が良かったっすくらいしか言うことなし。

夜の人々(1948年製作の映画)

4.5

最高ノワール。ラストのライティングの素晴らしさ。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

2.5

格差社会を階段や視点のみではなく、水を使って高低を視覚的に表現する(上から下へ流れて行き、主人公家族の住居という底には溜まるしかない)丁寧さは良かったが、結局は説明に徹しているためどうしても退屈さを感>>続きを読む

ショックプルーフ(1949年製作の映画)

4.0

とってつけたようなハッピーエンドだが、それでもあのラストシーンの幸福さには抗えません。最高!

赫い髪の女(1979年製作の映画)

3.6

こたつがひっくり返った後の赤の照明が良かった。

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.1

石橋静河の表情の移り変わりをフォーカスしたラストショットが最高。ティーザーにもあったクラブ帰りのロングでのパンもキマってる。全員素晴らしかったけど染谷くんが個人的には1番良かったです。
遊んだ後の明け
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.5

傑作。ラスト近くの土手の上を走る二人の後ろから雲が晴れていくロングショットは鳥肌もの。

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.5

傑作。シリーズ史上1番歪な映画。冗長とも言えるアクションシーンの長さによって、ゼイリブのあの感動的な、男2人がただ殴り合うシーンのように映画が常に物語から逸脱しているという事実を前景化する。

万引き家族(2018年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

個人的にはイマイチ。ばあちゃんが死んだ時の「オヨヨ、そっち行く!?」みたいな展開(設定や劇中の社会的な状況を考えればまあ納得はいく)にはちょっと驚きましたがそこからは特に... 序盤のみんなでご飯食>>続きを読む

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