ふぁぶ

シン・エヴァンゲリオン劇場版のふぁぶのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

良かったね。とは思うけど、スッゲー面白いよ!この映画!と他人に言いたくなるかと言われるとそうでもない。
旧劇で納得していた自分にとっては、少し蛇足感は否めなかった。

終わらせるために作ったんだなと。
怒涛のカップリングも、何もそこまでしなくてもと思わず笑ってしまった。決して悪い意味ではないし、ああいうのは好きな方だ。
推しのマリがあんなに中央に出張ってくるとは思ってなかったので、そこは嬉しかった。笑
ただ、あそこまで「めでたし、めでたし。」とパタンと絵本を閉じられると、見返したくなるような余韻も奪われたように思う。

特に新しい表現があるわけでもなく、過去の監督自身の表現を現代の技術で綺麗に焼き直したもの、あるいは他作品でも目にしたことのある展開があるのみ。

シンジたちと同世代で愛着はあるから、みなそれぞれが大人になっていく様と、自分の居場所や幸せを見つける様には涙が出そうになった。
それこそ、親の目線だろうけど。苦笑

庵野監督がエヴァを作り始めた頃から描こうとしていた終わりがこれなのだろうか。
何も知らないけど、たぶん違うと思う。
恐らく旧劇からの年月が、監督もファン(世間)も変えたんだと思う。
丸くなったというのが適切な表現か分からないけど。
ひょっとしたら、監督は「ほらほら、あなた達が望んでいたのはこういうのでしょ?これなら文句ないでしょ?」とか思いながら作ったのでは?という邪推もまだ捨て切れてはいない。笑
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