ジャッキーケン

シン・エヴァンゲリオン劇場版のジャッキーケンのレビュー・感想・評価

4.8
にわかエヴァンゲリオンの俺がとりあえずざっくり新劇場版の流れを知った上(未見)で見た上でこの点数!

またしっかり新劇場版見た上で見に行く絶対!それやれば確実に5億点の完結編!

Qの崩壊した世界をシンジ、アスカ、レイ3人が練り歩き、かつての友人のツテで数少ない汚染されてない地域第三村に身を置くことになる3人

前半はこの長閑な村で初期ロット綾波レイが人の心を学び、シンジが病み続け、アスカはアスカし続ける、とても鬱々しいメンタルディストピアなエヴァとは思えないほど平和で崩壊した世界の中でも普通に暮らす人たちと交流する綾波レイに癒される
良い意味でエヴァっぽくない

ネルフに対抗する組織ヴィレでかつての仲間と再会し第三村で幼馴染と再会する。シンジが14年越しに再会する仲間は当たり前だが歳を取り家庭を築いている、そんな仲間達が「シンジ久しぶりじゃないか!」と病んでるシンジを気にせずに接する姿がまるで「エンドゲーム」の5年後にキャシーと再会するスコットラングのような気持ちに浸してくれる。冒頭がエンドゲームだったな

新エヴァで登場したマリが俺の中ではお初だったわけだけど冒頭の使徒を撃退してパリ奪還作戦で大活躍するあそこで激惚れ

ヴィレと合流してからは地球を奪還すべくジェットコースターのように駆け巡るマッドマックスな展開でシンプルかつ熱いし何よりめっちゃ展開が分かりやすいからエヴァ心理に疎い俺でも純粋に楽しめた

マリとアスカが共闘して十三号機に迫る「マトリックスレボリューション」の無限に湧いてくる敵を相手する絶望とスリル

え、これ詰んだやんってなってからの激アツからのシンジ復活がもう熱かった

そしてゲンドウとシンジの一騎打ち
まるでルークvsアナキン、映画全体も希望に託した「新たなる希望」でstar warsもエンドゲームを足したといっても過言ではないでも展開は至ってシンプル
エヴァは複雑という概念を無くしたような

シンジの記憶世界におけるゲンドウとの闘いではシンジの成長ぶりに今までの病んだフラストレーションをカタルシスに変える逆転劇が胸熱、人を捨てたゲンドウと人として成長したシンジ、ゲンドウとシンジも元を辿れば同じ人間性で仲間や背負う物によって生まれた善悪の一騎打ちはエヴァの倫理論展開でいつも置いてかれる俺はすげぇ頷きながらシンジの成長を喜ぶカヲル君と同じ心境で見守っていた

エヴァンゲリオンとの別れ
人類の救世主となるシンジの成長
最後は「君の名は」を彷彿とさせるような清々しさに満ちた有終の美を飾る傑作
間違いなく今年を代表する1本!