マツダ

シン・エヴァンゲリオン劇場版のマツダのレビュー・感想・評価

-
これからいろいろ解説や考察を読んで中身を理解していくつもりだけど、理解しきってない今でも十分に満足な気持ち。
リアルタイムでエヴァを追ってきた世代だったら感情を処理しきれなくて1週間は寝込んでると思う。

まず、1995年から声優さんが変わってないのがすごい。初めてエヴァを見た日から地続きでこの新劇場版を受け入れられるのは声優さんの力もでかいと思う。

前半のスクリーンの色味的には完全にとなりのトトロで、かつての子どもたちが今は子どもを慈しむ大人に成長していて、過酷な環境でも人と人は手を取り合って暮らしていて、ああエヴァンゲリオンは何というか、人間讃歌の物語なのだなあと改めて思いながら見てました。

最初新劇場版シリーズを見始めた時、この新キャラのマリっていう女はなんやねんと思いながら見てたけど、庵野監督の心持ちが変わった事で生まれたキャラなんですかね。NHKのプロフェッショナル庵野監督密着取材を見たらなんか納得しました。
歳を取ると人間は丸くなっていくし(庵野監督はなんかやっぱ尖ってるけど…)、支えてくれる人を見つけて甘えるようになっていく。今までずっとそれをひどくつまらない事だと思っていたけど、別にまあ、それの何が悪い?っていう風に今は思えます。

映画全部が「オタクたちよ、気の済むまで泣いたら働け、土を耕せ、飯を食え」っていう、大人になるのも悪くないよ人間って結構良いよっていうメッセージのように感じられました…。
庵野監督に言われたらオタクたちも受け入れられるよね(たぶん)

ちゃんと考えたらもっと色んな事が書けるけれどもうやめます…

エンドロールの宇多田ヒカルが最高で、本当にさ、宇多田ヒカルのこの曲を聞くたびに映画見終わった時の満たされた気持ちになれるってことが1番の贈り物かもしれん…
マツダ

マツダ