みずいろ

シン・エヴァンゲリオン劇場版のみずいろのレビュー・感想・評価

4.8
プロフェッショナル"仕事の流儀"を見てからの鑑賞。

初めてエヴァを見たのは中学生だった。
まさか30歳になって劇場で完結を見れるとは思ってもいなかった。そして中学生の頃に出会った安野モヨコさんの漫画。まさかこのお二方がご夫婦だなんて思ってもいなかったな。そんな安野モヨコさんも好きなわたしはプロフェッショナルも見たのも影響し終始「庵野さんよかったね。モヨコさんに出会えてよかったね。」となっていた。それが良いのか悪いのかは人によるかもしれないが私はそこがまた心にグッときて涙に繋がった。

中学生の頃から見ていたこともあり、驚く程に自分もキャラクターと共に成長していたんだな。と今作を見て感じた。ゲンドウは怖くてミサトさんは大人気なくてって14歳のシンジくんと同じ目線で見ていたはずのわたしはもう居ないんだと。この世で1番大切な人を失ったゲンドウと20代中盤から30代への女としてぐわんぐわんしているミサトさんの気持ちが今では分かってしまうのだ。そしてその3人も今作で浄化されたというか各々おさまって良かった。

庵野秀明さんも仰っていたように他人を遠ざけ生きてきたが他人に救われ生き延びた。今作はまさにこれで塞ぎ込み生きてきたシンジくんが目を開き手を開いた途端に別世界になる。
分かっているようで簡単なようで自分よがりになり周りが見えなくなることからなかなか抜け出せてない自分を感じた。

そんな庵野さんも鬱になりもがき周りに助けられ妻に支えられエヴァの最後を作り上げられたのだと勝手に思い泣けた。自殺願望から立ち直って完結を作ってくれてありがとう。

加地さんが何故スイカを育てていたのかが分かり、
なぜQでミサトさんが冷たかったのかが分かり、
綾波のそっくりさんの癒される田舎暮し風景、委員長の存在忘れてた!!!、
ペンペンの親戚かな、、かわいい、、
ミサトさんは悲しいけれどみんなよかったね(泣)
エンドロールでのBeautiful Worldへの繋げかたずるい(泣)
観ながらの脳内はこんなものでした。
エヴァが終わってしまう!!!の気持ちの方で最後は泣いていた。
みずいろ

みずいろ