鷲尾翼

シン・エヴァンゲリオン劇場版の鷲尾翼のレビュー・感想・評価

5.0
【まとめシネマ】#342

【まとめ】
* 裏宇宙展開、最高!
* シンジの償いを踏まえた終幕
* 心からの「ありがとう」

本作の中で好きな展開が「裏宇宙(マイナス宇宙)のシーン」
過去のエヴァンゲリオン作品を自主オマージュしたり庵野秀明総監督ゆかりの描き方を「エヴァンゲリオン」というひとつの作品に囚われない、終劇にふさわしい最高の演出!最近でいうと「ワンダヴィジョン」のような演出。

本作を観て改めて気付かされる部分として、今まで主人公の碇シンジが悩んでいるところを他のキャラクターの言動で、物語が動いていたが、本作はシンジが周りのキャラクターを動かしていく。綾波レイ、アスカ、渚カヲル、碇ゲンドウなど今まで描かれなかった過去や詳細を交えながら進んでいくのだが、その悩みや過去はまるでシンジが今まで悩んでいた部分と似ている。ひとつひとつ解決していく時間は、1995年から始まったテレビアニメ、旧劇、新劇場版の26年間の歴史に「ありがとう」という気持ちを添えてエヴァを終わらせていく、ファンも「終劇」の二文字を実感していくシーン。

僕の初めてのエヴァンゲリオンは4−5年前に観た「Air/まごころを、君に」で、そのあまりにも過激でショッキングな内容に興味を惹かれた。

正直、エヴァ歴は浅い。
そんな僕でも本作を観た後の感想は「ありがとう」、この一言に尽きる。

ありがとう、全てのエヴァンゲリオン。
鷲尾翼

鷲尾翼