しがない政治学徒

シン・エヴァンゲリオン劇場版のしがない政治学徒のレビュー・感想・評価

5.0
エヴァQを友達に誘われて劇場に行って早八年
最早Qの続きというより、エヴァの新作を観た気分だった
でも結局エンドロールが終わってみると、あぁ終わっちまったんだなぁというえも言われぬ感情でいっぱいになった

庵野秀明監督が目指すものの究極は、現実と虚構の壁の破壊なのはもう皆さんよくわかっていらっしゃるはずだが、シンエヴァはそれを完全に果たしたとみていい気がする
特に最後の宇部新川のシーンは現実と庵野秀明ノスタルジーとアニメの融解が上手くできていて、調和というに相応しかった

嘘を現実にする、現実に嘘を持ち込むという似ているようで違う二種のアプローチの壁の破壊をついに完膚なきまでに成功させている

これがシンエヴァで一番好きなところだった

あと冬月戦で惑星大戦争の曲が流れた時の鳥肌がエグかった
庵野ぉぉぉぃいい!!!ってなった
控えめに言ってちゅき(IQ0.2)

ゲンドウの「大人になったな、シンジ」がかなりキタ
ゲンドウのシンジに対する全てが詰まったいいセリフだった
結局父親みたいに振る舞えなかったけど、父親としてどうしたらいいのかを捨ててはいなかった、それだけでシンジは救われたと思う

推しのカヲルくんについては多くは語らない
新規ボイス聞けただけで耳が逝った
ゲンドウとの関係とかそもそもの正体とか考えれば考えるほどよく分からん
でもそれでいい

アスカが結局好きになれなかったどころか余計ヘイトたまった
アスカ推しすまん
全部が好きじゃなかった
シンジへの不満の内容とか、「私の方が先に大人になっちゃった」とか色々癪に触った
まぁでも可愛いのでヨシ

ミサトさん死ぬのマジでいやだった
テレビ版でも死んで漫画でも死んで新劇でも死んだ
せめて報われた感1200%にして欲しかった


色々言ったけど、全部好きよ