自分の周囲に元役者や役者志望の人間が多い身としては
役者や劇団の稽古風景、オフの時のやりとり諸々
クスクスしながら見てたのだけど
自分の経験としても、役者としての部分というよりいろいろな地方とかに行く仕事をマネージャーとやりとりした後に移動しているシーンとか
なんとなく身に覚えがあるシーンが多かったりして
描写が細かくて現実感あるなぁ
と思いきや
抽象的な表現、場面のスイッチを行動などでシンクロさせて一瞬幻惑される感覚になったり
何気ない雑談をBGMにしたり、水滴やトンネルに差し込む光の変化など
演出が多様でおもしろい
終始話のヤマはあまりなく
名脇役、亀岡拓次の冴えないけど積み重ねてきた実力故なのか、はたまた持って生まれた独特な味のハッタリ役者なのか
最後までわからないのらりくらりとした人間性を見続ける映画といってしまえば
少し長めなので、そういう人物に興味ない人間や
ちょっと下品なとこもあるので、そういう人間を苦手とする人はちょっと不快で向かないかも
ただ
安田顕さんの演技と麻生久美子さんのさりげない色気に興味がある方は一見の価値ありだと思う
飲みたくなるなあ
タコぶつ食いたくなるなあ