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ドリーの冒険のaのレビュー・感想・評価

ドリーの冒険(1908年製作の映画)
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奥行きを使った画面。固定ショット。ほんの少しアクションを画面に収めるために動かされるのみ。

ドリーが攫い手によって樽に入れられ、「物」のように扱われることにとても居心地の悪さを覚えつつ、そのことを考えた。
そのことが物語のキーなのかもしれない。
非常にシンプルな問いだ。

特にぎくりとしたのは、父親が攫う男の荷台のついた車に辿り着いても、樽に入った娘を探し出せないシーンだ。
(話が脱線するけど、日本で起きた事件を想起してしまった)

後であらすじをWikipediaなどで振り返ると、ドリーを攫うのはジプシーと書いてあり、多分に偏見だと感じた。
そのことは抜きにできないものの、一方で映画として何か掴もうとしている感じがするのも確かな気がする。
作品として、映画として見るとなんか好きと言わざるを得ない感じがする。

奥行きを使った画面、逃げる人攫いと探す父が映されるシーン。
ワンシーンワンカットだけど、ほとんどが奥から人が来るか奥に人が行くかという画面。
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