うかりシネマ

私はゴーストのうかりシネマのネタバレレビュー・内容・結末

私はゴースト(2012年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

自分が死者であることに気付いてないエミリーに死亡時の記憶を思い出させ成仏させるさまを、幽霊のエミリーの視点で描く。
生者から霊が見えないようにエミリーからも霊媒師の姿は見えず、家の中でほとんど一人芝居で描かれる。

“恐怖未満”の短いカットを連続させて違和感を作ったり、不快の描き方は黒沢清を彷彿とさせる。前半30分ほどはほとんど動きがなく、登場人物も一人なので、やりたいことは分かるがちょっと苦しい。
中盤でなんとなくのオチは読めるがそこから展開があり、ひとネタで終わらない楽しさがある。
ラストは予告されて尚恐ろしいホラーの本懐。黒沢清的なドライさでありながら、アメリカ人の本質的な恐怖が描かれる。
字幕が「ユウレイ、ゆうれい、幽霊」とか、文中の“怖がらせ”片仮名、三人称など(意図は理解できるが)癖があった。