グイド

私はゴーストのグイドのネタバレレビュー・内容・結末

私はゴースト(2012年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

対称的に撮影された画面は美しく、一度に映される場面が長いため、隅々まで構図を見ることができた。
不自然に余白がある画面だと思ったが、後々に合成に使うためのスペースだったことも納得感があった。
繰り返し使用される映像は、人によっては退屈に感じるかもしれないが、その分強烈な印象となって次の場面へと繋がっていく。
おそらく少ない予算で作ったためか、登場人物は極端に少なく、撮影場所は一つの家のみ。
しかし、そんな中でも構図と演出を工夫しているため、個人的にはそこまで飽きなかった。
雪のような紋様や墓の映像、記憶を追体験している自分が客観的に観察している自分に気づいたそぶりを見せるなど、様々な伏線が張り巡らされていたが、それらが回収されることなく終わったことが残念だった。
また、終わり方が鑑賞者に委ねるような結末だったが、少し逃げに感じてしまった。
主人公が霊であるということを鑑賞者に気付いてもらったり、第二人格に主人公を殺す理由が伏線を回収するような動機であれば良かったなと感じた。
グイド

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