ナンセンスでブラックなお笑いがお好きな方にはたまらない、真剣に深刻なコメディ映画。
これって意味深なんじゃないかしらと勘ぐりたくなる描写も多く、そのあたりを高名な評論家さんに分析願いたいところですが、なんやかんやあってまあいい話だったのかなと思わせておいてのエンドロールにしてやられる!
エグイ暴力描写も笑いに変えるあたりがヨーロッパの映画らしい。イギリス製作なのかと思ったら違った。
とにかく僕は映画館で腹抱えて笑いました。気持ちよかった!
以下蛇足。
個人的に何のジャンルでも映画を撮る映画は心の琴線に触れます。例えば「女優霊」や「マジックアワー」「僕らのミライへ逆回転」「地獄でなぜ悪い」「セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ」etc、テレビだけど「ナイトクローラー」も。
だからと言って嫌いな映画もあるんですが、撮影描写や準備してる描写とかみると、いかに荒唐無稽であっても、あ、やっぱ大変だよねって変にしみじみしてしまいます。
「ムーン・ウォーカーズ」はその意味においても映画を観る喜びを感じさせてもらった映画でした。
(2015.11.22 シネマカリテにて鑑賞)