闘いの儀で冥界へとアテムが旅立ってから半年後、遊戯達は卒業を目前に控えていた。
そんなある日、クラスメイトに突如として覚えのない人物がいることに気づく。
藍神と名乗る彼は一体何者なのか。
一方その頃、エジプトでは海馬コーポレーションによる千年パズル発掘が行われていた…。
そういえば評価を忘れていたのでレビュー。
本編終了後の世界を原作者の高橋和希氏総指揮の元、オリジナルキャストそのままでハイクオリティな映画として描いている。
作画はふつくしい指使いで有名な加賀美氏が総監督。
オリジナルキャラも加賀美氏がデザインしており、遊戯王すぎる髪型の奴がしれっとクラスに混ざっているシーンは爆笑必至。
ストーリーはアテムを失った悲しみを遊戯と海馬それぞれの視点から描きつつ、どのような道(ロード)へ進んでいくのかという決意表明のストーリーでもある。
デュエルのテンポはあまりにも速く正直初見では理解することはデュエルアカデミアの特待生でも厳しそうなレベル。
だが、本作は複雑化した現代遊戯王ルールで描いていない。
先攻ドローもあるしエクストラは融合のみだ。
そしてなんと言っても俺ルールすぎる敵のカード効果に対して床から神をドローする意☆味☆不☆明な展開や「それはどうかな?」で大逆転など、どこからどこまでもアニメ基準。
最終的にはどデカい攻撃力で殴り合うパワー勝負になったりと、映画の尺に合わせてテンポを速くしていても勢いと迫力で楽しめるデュエルになっている名采配。
映画オリジナルの敵は出て来つつも、そっちのけで遊戯と海馬を描きまくってくれるのも嬉しいポイント。
特に海馬はあまりにも海馬すぎてもう主人公を飲み込むレベル。
津田さんの演技は全く衰えていないどころか、海馬というキャラの中できちっとパワーアップしている。
社長が楽しそうで何よりです。
遊戯を演じる風間さんも、今回は闇遊戯としての出番が少なめながら変わらぬ演じ分け。
ベストバウトはラストバトルより、前半の闇遊戯VS海馬。
何度も配信で見返してしまう圧巻のデュエルと作画である。