再鑑賞
アレックス三部作第三弾
ポンヌフを寝床にし、大道芸で小銭を稼ぎその日暮らしをするホームレスのアレックス。ある晩、酔って路上で倒れている所、通りすがりの車に片足をひかれる。
失恋し、家出して街を彷徨っていた美大生ミシェルは失神したアレックスを目撃する。
翌晩、二人はポン・ヌフで出会う。アレックスはミシェルの持っていたカルトンから彼女が描いた自身の自画像を見つける。
ミシェルが失明寸前だと知り、行く当てのない彼女を橋に置いてもらうようポンヌフを仕切る老人ハンスに頼み込む。そしてポンヌフで二人のホームレス生活が始まる。
天涯孤独のアレックスはミシェルに人のぬくもりを感じ彼女に心を開く。一方、失恋の痛手と失明の恐怖に怯え、生きる希望を失ったミシェルもまたアレックスに信頼感を抱き、二人の間に次第に愛情が芽生え始める。
主演のドニ・ラヴァンの怪我による撮影延期に始まり、様々な危機により何度も製作が中断、その都度プロディーサーが入れ替わり、3年の月日を費やし完成したいわくつきの映画。(この辺の詳しい事情は特典映像に収録されています)。
夜のシーンと昼のシーンのほとんどがパリ郊外の村に再現したポンヌフで撮影されていますが、映画を観ればわかりますが、それを感じさせないリアリティに圧巻です。
今回も疾走します、踊ります。ビノシュもドニ・ラヴァンも。
David Bowie:Time Will Crawl, Iggy Pop:Strong Girl, Public Enemy:You're gonna get yours, ect.にのって。
Wow！すごい作品作ったなあ。こんな作品作ってしまったら燃え尽きるなあ。観てる側も体力使う
アレックス三部作のテーマは一貫してBoy meets girlだけど、今作は、こんなことまでしちゃうの？、というくらいすごいことになってます。タイタニックに影響与えたシーンもロマンティックです。
考えつく限りを全て詰め込んだかのようなラスト。批評家やファンの間では賛否あるようです。右に左に、危なっかしい二人だけど、まっすぐに向かった運命を私は受け止めたいと思います。"まどろめ、パリ！"
Thanks toレオス・カラックス＆製作陣。👏👏👏👏👏
