フランス映画 独特の’匂い’が好きなんですが、最近その匂いを感じてないことに気付き、この映画をチョイス。
甘い恋愛の話じゃないし、大人びた恋愛ってわけでもない。相手がどう思うかではなく、自分の愛を相手にぶつけるような、自分本位の一方的な愛し方で愛を伝える。そんな愛の物語。
もうかわいらしい「恋愛」ではない。
けれど、クライマックスにはなぜか微笑んでしまう。甘くないんだけど、甘酸っぱくもないんだけど、真冬の疲れた日にチョコレートをひとつまみするような感覚で癒されてしまう。そう、ちょっとだけまろやかでじんわりとコクを感じるような。
対等な関係だったら続く恋愛も、対等じゃなくなった時が来たら続かなくなってしまうものなのかもしれない。ふとそんなことを思った。
やっぱりフランス映画は美しかった。クライマックスの雪は掴みとれないほど柔らかかった。
最後のミシェルの格好がステキだった。白い膝上のコートに淡い水色のワンピースと手袋、グレーなのかライラックなのかわからない絶妙な色のタイツも。大好き。
愛で はち切れそうだ!まどろめ パリよ!