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ポンヌフの恋人のDのレビュー・感想・評価

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)
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前作までの成功により、名声、脚光を浴びて、満を辞して挑んだ3作目。そしてレオス・カラックスの映画作家の転換点となる映画。

当時も話題となった、ディスクに
収録されている「メイキング・オブ・ポンヌフの恋人」を見ると、撮影は困難を極め、精根尽き果てたカラックスがのちに寡作となる要因が伺い知れる。

ポンヌフ橋を3ヶ月閉鎖する必要に迫られ、現実的ではないと判断し、巨費を投じた製作費で、フランス郊外に小さなパリを再現。

美術のヴァンデスティアンらにより、フランス映画史上最大のオープンセットを建設した伝説の映画。その制作秘話は、奇しくも暗黒物語となっている。

甲乙つけがたいが、いわくつきのレベルは、「地獄の黙示録」、「恐怖の報酬(1977)」クラスの超大作。

トラブル続きで2度の撮影中断を乗り越えて、3年の年月を費やし、何とか完成に漕ぎつけた映画は、もちろん大変素晴らしく、鬼才カラックス最高傑作を揺るぎないものとした。

特に、カラックスと共にアレックス3部作をともにしたジャン=イヴ・エスコフィエの光と闇のスペクタルな映像は、3部作目にして頂点に達する。

有名過ぎる恋人たち(ドニ&ジュリエット)が花火があがる橋の上でのダンスシーン、燃え上がる炎、雪の特殊効果による情景をはじめ、その映像美はどれも生唾ものだ!!!

さりげないクラシック音楽の挿入も華を添えている。

アネットも楽しみだ。

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