くろきつ

ポンヌフの恋人のくろきつのレビュー・感想・評価

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)
3.8
ポンヌフ橋の上で惹かれ合う2人の愛の物語。

レオス・カラックス監督の「ボーイ・ミーツ・ガール」、「汚れた血」に続くアレックス三部作の三作目。舞台はフランス・セーヌ川に架かるパリに現存する中で最も古い橋であるポンヌフ橋。そこで惹かれ合うのは大道芸人の青年アレックスと眼の病で絶望的な放浪生活を送っているミシェル。そんな二人は橋の上で一緒に暮らすことになる。この映画を観るためにアレックス三部作の過去二作を観たのだが、そのおかげか内容が一番すっと頭に入ってきた。お馴染みの疾走感のある映像にこだわり抜いた色彩、躍動感のある俳優の動きを最大限に映す自由自在なカメラワーク。ポンヌフの花火シーンは今までに観たことのないもので初めての体験だった。しかし、過去二作同様キャラクターの行動や心情、特にミシェルの心情の変化がよくわからなかった。芸術的センスの無さなのか読解力の無さなのか。長いこと映画を観ていても未だにわからないのが悔しい。
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