東京での上映はすでに終了しているらしい音楽ドキュメンタリー、
「Cu-Bop」を第七藝術劇場にて鑑賞。
キューバが生んだジャズミュージシャン2人を軸にしているが、
プロアマ問わず登場する人みんな、演奏するのが本当に楽しそう。
ライブ会場や音楽スタジオのみならず、
自宅ガレージを改造した練習場、フツーの民家での食卓など、
いろんな場所での演奏風景が映しだされる。
楽器がなくても手近なものを打楽器にしてしまう。
それらの演奏シーンの中でも、菊地成孔氏が絶賛したという、
ブエナビスタ・ソシアル・クラブの現ピアニスト、
ロランド・ルナによる「Moon River」は一際素晴らしかった。
あんなかっこいいアレンジ初めて聴いた。
故郷キューバへの想い、音楽の最先端NYへの憧れ、
刺激を与え合えるミュージシャンと出会える喜び、
アメリカとの国交が回復し、情報と資本が押し寄せてくれば、
キューバの音楽文化も何らかの影響を受けるでしょう。
その波が来る前に、キューバに根付く音楽の「いま」を切り取った、
価値ある作品だと思います。観られる機会があればぜひ。
(第七藝術劇場では18日まで!)