Cu-Bop(キューバップ)の作品情報・感想・評価

Cu-Bop(キューバップ)2015年製作の映画)

Cu-Bop CUBA~New York music documentary

上映日:2015年07月19日

製作国:

上映時間:107分

3.7

あらすじ

『Kamita Label』はキューバ音楽のCDを制作する、日本人によるプロジェクト・チームだ。2000年のレーベル設立 以来、数多くのCDをプロデュースし、キューバ国内の権威ある音楽賞にノミネートされるまでになった。しかし、近年 になりキューバ音楽を取り巻く状況が大きく変化し始め、録音に参加した音楽家たちの生活も一様ではなくなった。  キューバのNo.1サックス…

『Kamita Label』はキューバ音楽のCDを制作する、日本人によるプロジェクト・チームだ。2000年のレーベル設立 以来、数多くのCDをプロデュースし、キューバ国内の権威ある音楽賞にノミネートされるまでになった。しかし、近年 になりキューバ音楽を取り巻く状況が大きく変化し始め、録音に参加した音楽家たちの生活も一様ではなくなった。  キューバのNo.1サックス奏者セサル・ロペスは祖国での活動を続ける選択をした。社会主義を堅持し、モノ不足が慢 性化したキューバでは不自由な生活が当たり前。ジャズの音源チェックは古道具屋で漁ってきたレコードで行い、自宅 倉庫を改装した即席の音楽スタジオにオンボロ楽器を持ち寄って、音楽仲間と熱いセッションを繰り広げる日々。 一方、若き天才ピアニストのアクセル・トスカは、6年前に海外ツアーへ出た折、ニューヨークの音大のスカラシップ を獲得して米国へ移住した。キューバとは長年、政治的敵対関係が続くアメリカ合衆国。あこがれ続けたジャズの聖地 で理想の音楽を追求するが生活は決して楽ではなく、地下鉄に乗る金にも事欠き、ハーレムのボロアパートでコッペパ ンをかじって糊口をしのぐ毎日。こんな生活でも、数年前に経験した宿無しの日々を思えば、いくらかマシなのだが。  米国とキューバ、セサルとアクセルの日常に触れた『Kamita Label』運営チームは、思い切ってキューバでのレコー ディングライブを企画する。アクセルのバンドメンバーは、一人は米国人ルケス・カーティス、もう一人はキューバから の亡命者を父に持つ在米キューバ人のアマウリ・アコスタ。それぞれにキューバ音楽への熱い想いを抱いた2人は、ア クセルと共にキューバにやって来ることになった。キューバ、米国両政府の正式な許可を得ないまま、メキシコシティ を経由してどうにかハバナの空港へと降りたったアクセル一行。そして彼らが繰り広げる熱いライブが、キューバの若 者から政府の役人まで、多くの人々の心を動かしてゆく...。

「Cu-Bop(キューバップ)」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

ルケス・カーティスの大ファンである父にすすめられて鑑賞。
キューバは確かに国としては貧しい国なのだけれど、そこに住む人々の幸せそうな生活を、わたしはとても羨ましく思った。きっと音楽と生活が密着しているせいだ。
例えば、楽器や楽器ではなさそうな物体を手に、ガレージのようなところに皆でぎゅうぎゅうに集まってとんでもない演奏を繰り広げるのだが、そのすぐ後ろではおばさんがご機嫌で洗濯機を回している。
それにしても皆、楽器が上手すぎる。どんなに速い演奏でもリズムは全くブレないし、その狂喜の渦のようなグルーヴに聴衆を巻き込み、たちまち魅了してしまうのだ。
聞くところによると、キューバの音大は相当に教育レベルが高いらしい。文化芸術の教育というと、経済的に豊かな国に限られるように思えてしまうが、決してそうではないようだ。不思議なのだけれど。いや、そうあるべきよなあ。
キューバ、いつか行ってみたいな。
とりあえず、この映画のサントラと、アクセル・トスカのアルバムを聴く。
Shizka

Shizkaの感想・評価

1.3
キューバのミュージシャンを紹介する映画? ドキュメンタリー? なぜそうなったのかが説明されてないので、ふーん、たいへんだねーで終了。
鶏糞

鶏糞の感想・評価

4.4
現代っ子のキューバ音楽映画は「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」ではなくこちらになるのかもしれない。オバマ政権によって国交が回復し、アメリカ資本が侵入してくる少し前のキューバと、ニューヨークを行き来するキューバ人、亡命キューバ人のジャズミュージシャン達のドキュメンタリー。キューバの音楽学校での合同ライブまでに出てくる人々の人間模様があったかい。
傑作!圧巻!一晩たっても興奮冷めやらない
ストーリー云々かんぬんの前に、感覚の根本を覆された感触があり、
なんというのかな、オンガクというものは、ヒトが意志を持って意識的に奏でる/つくりだす、というよりもむしろ、
もっと上位にあるそれが人間の体を媒介して存在している、いわば憑依(その主体はなんだかわかりませんが)しているような、そんな状態が、そのもっとも美しく自然な姿であるのではないだろうか、なんて感覚を思い起こさせるような映像の数々でした
(ヨルバやサンテリアほかアフロキューバン信仰のオンガクによるトランスはまさにそういうことだったのではないだろうか、と逆に腑に落ちる)

なので一部のこの作品の解説に、(ようやっと回復したことでちょうど話題にもなっているけれど)米-キューバの54年間にわたる国交断絶に起因してあるいろいろからの、サウダーデ的な感覚あってこそのこの音である、とかっていうコメントをいくつか見かけたりもしましたが、
なんというかその源はそういうマスなストーリーとかでなくって、もっとずっと上位の、essentialなものなんじゃあないかなと個人的には思っております
アメリカにわたったひと、キューバにのこったひと、それぞれどちらをみても、彼らはそんなに悲観しているようにみえないし、
ハバナの街に滞留するそれとおなじでもっと諦観的な佇まいであって、
そこと音に関連性はあまりないんじゃないかなあ、そういうストーリーを前提とすることはさほど重要じゃないんじゃないかしらん、と思っています

映画としては、長回し長回し長回し度々あるし笑、よくわからない編集もあるし笑、宣伝もなんだかああおしい、って感じだし笑、普段は静止画商業カメラマンをされているという監督ご本人の言葉通り拙いところは多々多々多々あるのですが、
それどころではなく伝わってくるその奥のエネルギーがもうものすごくて、ただただ全てキモチヨく飲み込まれるだけでした、なんだこれ、映画なのか?ポジティブな意味で、、いやほんとスゴイです、絶句
ラストの演奏シーンが圧巻。
スクリーンで見ながら拍手しそうになった。
キューバの暮らしが垣間見れて、生活風景を見るのも楽しい。
Milkiti

Milkitiの感想・評価

3.6
故国キューバに留まり音楽活動を続ける名サックス奏者、セサル・ロペスとアメリカにわたり新たな音楽を見出す名ピアニスト、アクセル・トスカが最後キューバの地でセッションをするまでを追ったドキュメンタリー。

アクセルは凄いんだけど私はもう断然セサルに魅せられた。
茶目っ気と歌心のあるミュージシャン。
街角で道行くおばさんと踊り出したりするシーンは、RIOの街角みたいで親近感が沸いたし、即興でその辺のおじさんと作り上げる音楽シーンもブラジルでいうところのパルチード・アルト的で面白かった。
冗談言ってるのに決めるところでびしっと決めるその演奏スタイルもやっぱりお国柄なのかしら。凄く好き。そして馴染みある感じ。

若いピアニストが古びたピアノでムーンリバーを奏でるシーン。これにはかなりぐっと来た。あぁ、音楽っていいな。って思わされた。

セサルとアクセル、選ぶ国が違ったら彼らの作り出す音楽はどうなってたんだろう。留まらざるをえなかっただけかもしれないけどセサルがキューバに居続けてくれて嬉しい。
Ayah

Ayahの感想・評価

3.6
映画そのものとしての派手さはないし、敢えてなのか、感情をあまり交えない、スッキリとした編集のされ方のため、さらっと見てしまうと、さーっと過ぎてしまい得る作品だとも思う。

でも、そこに詰め込まれた様々な断片をよく眺めてみると、国交が断絶されているがゆえの苦しみや悲しみ、経済力では測りきれない豊かさ、若者たちの挑戦の精神と、多様性が育む音楽の豊かさなどが、しっかりと盛り込まれている。

最後のライブのシーンは、この映画があってこそ実現しえた奇跡のセッションであり、その貴重さを彼らも分かっているためか、ものすごいパワーとエネルギーが溢れて圧巻。

大画面で味わいたかった。
大越

大越の感想・評価

3.8
ブエナビスタソシアルクラブの続編的作品。観てる間ずっと笑顔だった。
yukie

yukieの感想・評価

3.1
“土地はそれぞれ、音楽への情熱は変わらない”

それぞれの夢やライフスタイルで、活動の拠点を変えた2人。

どこであろうと世の中そんなに甘くない。

それでも情熱は熱過ぎる程にある。
一緒にセッションしたいし、たまには母国にも帰りたい。

でも、お国同士の問題で、簡単には戻れないのを助けたこの映画。

今年変わりつつあるキューバとアメリカから、少しでも彼らが活動しやすくなりますように。
コンガめっちゃ好きになった

背景説明みたいなのとかはほとんどなかったけどアメリカに亡命したキューバ人がキューバでライブしたりしてるしやってることはロック
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