ヤックル

虹蛇と眠る女のヤックルのネタバレレビュー・内容・結末

虹蛇と眠る女(2015年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

見終わった瞬間は描きたいことが見えなさすぎて「なんじゃこりゃ」って作品だったけど、今はなんで見えてこないのかまではわかった。
この映画、邦題にも虹蛇がつけられているように、どうやらアボリジニの世界観や宗教観みたいなのがベースにあるらしく、そこに理解があるとこの映画の見通しが良くなると思います。
と言うか理解がないと答えには一生辿りつけないんじゃないかって気がする。
と言うのもこの映画は、アボリジニの世界観や価値観が観賞者にも共有されているものとして映画が進んでいってるように思えるんですよね。
ネイティブにとってはごく自然な価値観や文化とか風習であっても、ノンネイティブにとっては知らないことって洋画観てれば(代表的なものではキリスト教に関することとか)たくさんあるけど、これはそれの最たる映画って印象を受けました。
とはいえアボリジニはかなりスピリチュアルな感覚を大事にする民族らしく、仮にこの伝承を知っていても、スピリチュアルが大嫌いな私には結局は楽しめなかったんじゃないかって気がしてます(苦笑)

映画としては、子供の失踪がマクガフィンとなり次第に周囲の人物との関係や人間性が明るみになっていく映画で、似た作りの映画としてパッと連想するのは『桐島、部活やめるってよ』を連想しました。
この映画をご覧になっている方は多いと思うので、これ以上は言いませんが、「なんじゃこりゃ」と思ったのはそういうことです。
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