ゆう

The Girl and Her Trustのゆうのレビュー・感想・評価

The Girl and Her Trust(1912年製作の映画)
3.9
有名な少女と彼女の信頼を始めてみた

1912年というのは、グリフィスがニューヨークの帽子を作ったり人類の起源で先史時代を虐殺で西部劇をフィルム感光の変化と実験もあってロケーション撮影が増えている。

またメアリー・ピックフォードがバイオグラフ社のトップ女優だったがメイ・マーシュ(イントレランスの揺りかごの女性、その後、怒りの葡萄、わが谷は緑なりきなど40年代のフォードを支えた女優)に主役を奪われて舞台へ行き、同時にギッシュ姉妹がバイオグラフ社に入社する年だ。
メアリー・ピックフォードはフェイマスプレイヤーズにいき後にアドルフ・ズーカーと出会う(後にパラマウント社が誕生)

(後にピックフォードとグリフィスは再開してチャップリンとフェアバンクスでユナイテッドアーティスツ前後で再会)

そんな映画史の分岐点で、グリフィスは奥行きを獲得している

見事な画面の収まり、
最後は逆再生と思いますが、列車の到着の不可逆的模倣を試みている。

ジョルジュサドゥール的にいうと1915年にトマスインスとマックセネットとグリフィスで作った会社ミューチュアル社で1917年イントレランスの興行失敗までが個人の芸術家が映画を作っていった時代が終わってスターシステムが確立された

と言っていたと思うけど、ドリーの冒険08年からイントレランスに至る、まだ見切れもしない膨大な短編にあらゆる技術がグリフィスから生まれたと思うとゾッとする

距離という空間を感じさせた始めての映画かもしれない。
クロスカッティングはスタジオの空間と空間の隔たりを持ってミニッツレスキューをしているけど同空間に異質な動きを撮ることでクロスカッティングで産み出されなかった距離が誕生している

それは舞台では産み出せられない奥行きの発見だと思います
ゆう

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