たゆたう

北極で結婚式をのたゆたうのネタバレレビュー・内容・結末

北極で結婚式を(2013年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

LGBTに関係する短編映画。
獣医である娘がレズビアンであることをFacebook上で知ってしまった母親がショックを受けるところから始まる物語だが、娘が主人公なのか母親が主人公なのか、はたまた娘の相手の女性が主人公なのか…とにかく3人の感情に焦点を上手く当てた映画である。

一言で言うと私個人としては大変この映画は良かった。
ただ、テーマがテーマなだけに楽しい映画だとか言うことはできない。
しかし重い内容なのかと言えばそうではない。コメディ的要素を織り込んでおりそれが上手い具合に緊張感を表している。
途中、母親が娘の未来を占いに頼るシーンが何回かあるが、それもギャグ的要素として入っている。
最後はオープンエンディングで観客に結論を委ねる形で終わったが、二人が幸せに暮らしていける未来が想像できたので清々しい気持ちで見終わることができた。
タイトルに関するギャグ的要素もあり、短い物語だがキャラクターに愛着が湧いた。

短編映画にしてはよく作り込まれた映画であったし、個人的に主演の林辰唏が大変好みであったため彼女の出演している映画を他にも観てみようと思った。
たゆたう

たゆたう