このレビューはネタバレを含みます
漫画が気になってて、でも漫画は未読で鑑賞。
真犯人はわりかし序盤で観客にわかるように作られていた…割には、主人公はそこまで犯人を追い詰めることなく、良い話の感じで終わってしまう。
ヒーローになりたいとあれだけ言いながら、自分の周辺人物だけ助けて、その間に真犯人に殺された子どもは大勢いてるというのに助けへんのかい、めでたしめでたしで終わるのかと。はぁ?てなったわ。
時間戻って助けれるんやったら、一回川に落とされて現代に戻っても、最後にもう一度子ども時代に巻き戻って、真犯人を逮捕させようともうひと頑張りしないのはおかしい。
序盤のリバイバル?の説明では自分に直接関係ない人の命でも、助けさせるために時間巻き戻されてたのに、ラストは自分の周辺だけ助かれば時間も戻らずハッピーエンドって、法則性なさすぎか!
…と、色々文句も言いたいけど、この作品のタイトルは「僕だけがいない街」。そして主人公は真犯人に刺され死んでしまう。よくまとまってる作品なのですね…。だから文句付けたくてもあまり付けようないのです。笑
ある街での過去の出来事の些細な改変、範囲は小さく、1人の人間が変えられることなんてそんなに多くないんだ、って思い知らされてるような気分。真犯人も、実際対して変えられない、ようなセリフ言ってたし。笑 まとめ方がほんとにうまい。
だけど、やっぱり時間巻き戻る系の話としては、ラストがこの終わり方じゃ物足りないなぁ。上手くまとまってるから良いんですけど…
既視感だらけで、母親が殺されて小学生に戻った時点で「あ、めんどくさい映画やな…」て頭抱えました。序盤の主人公と、一度小学生に戻ってからの主人公の人間性が同じに見えなくて、繋がらない。あいりの影響で多少成長したにせよ、それでもイマイチ繋がらない。別人のようにも思えて、主人公のことがよくわからなかった。