のぞみ

僕だけがいない街ののぞみのレビュー・感想・評価

僕だけがいない街(2016年製作の映画)
1.5
映画と原作は全く別物であると理解した上で見ても高く評価することは憚れる。
評価とはそれを下す者の持ち得る見聞の範疇、枠組みによってのみ下される物だとした上で何がマイナスポイントだったかを述べると、
主人公のハマらなさに尽きる。
藤原竜也という役者と藤沼悟というキャラクターがあまりに合わない。
藤原竜也がハマる描写、演技というのはマイナス地点における葛藤だと個人的には思うのだけれど、この映画にはそれがほとんどない。
主人公はざっくり言うとプラス地点においてリバイバルによって運命を改変し、救済を試みるという役割を果たす訳だけれどそれはマイナス地点における葛藤が起こり得ない。
どころか、奇を衒った結末も逆効果。
詳細に言及しているとキリが無いと感じるのでここで切り上げるが、別物の作品とした上で敢えて言うと、なぜ実写化したのかが分からない。
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