ふつふつと不穏な何かが隠れてて
湧き出すように面白くなっていく
どこか紛い物染みた詩的な言葉の会話がより危うさを強調し漂わせる人間模様
ずっと何かの違和感を感じながら日常へと溶け込んでいき、自分の勘違いなのかと思わせる不思議さ
痺れるほどの物語があるんだけど、語り過ぎない、顔や表情、で埋めていく無機質さがこのグレートーンにピッタリだった
役者さんの組み合わせも面白い
成海さんと池松さんの2人はきっと根本的に演技の魅せ方が違う
簡単に言うと発散しないタイプと放出タイプ、ここまで極端な役者を組み合わせるのは挑戦的だと感じた(互いに内に秘める熱は感じるのが共通点)
役柄の人生の生き方においてもきっとそうだったと思うし
パッヘルベルのカノンの優しいメロディに染みる恋心が儚く過去にしていく