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さようならのmoimoiのレビュー・感想・評価

さようなら(2015年製作の映画)
5.0
ブライアリー・ロングの肢体からたちのぼう妖悲しみ、孤独。
言葉を紡ぐほどに、心も、性も、未来さえも虚無に飲み込まれていく。
終わっていく世界で終わっていくいのちに向き合ういのちなきアンドロイドは、不気味な生々しさをもって佇む。
もとになった演劇より孤独を深めることはなかったが、世界の終わりという独特な背景と朽ちゆく肉体が、新しい「虚無」や「諦念」を生み出していたように思う。
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