このレビューはネタバレを含みます
数々のフラグメンツを集めて作ったマイルズ・デイヴィスだが、いかんせん面白くない。
恋愛話はよーくある筋書きで今更だし、弾けなくなったプレイヤーが華々しく再デビューするのもありきたり。最後の音楽が異色すぎて新鮮だったけれど、そのくらいかなあ。
テープを取り返すのにだいぶ時間をかけているけれど、ああしないと映画としてもドキュメンタリーとしても見せられないくらいうすーいものになってしまうからだろう。
空白の五年間に何があったのか？をわざわざ映画にするんだから、もっとスランプ中のマイルズを描くとか、なかったものかね。
ただテープの奪い合いでは、この映画は時間の無駄としか言えないな。
