カイ

MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間のカイのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

マイルスもドン・チードルも好きなので観賞。「音楽から遠ざかり、ドラッグに溺れていた時期にマイルスが何をしていたのか?」という疑問を妄想で補完し、一本の映画として成立させる、という結構な無茶をしているのだけれど、これがどうして面白い。フランシスとの出会いと別れを描く「過去」と、盗まれたテープの争奪戦を描く「現在」とが、巧みなカメラワークで繋がる展開が素晴らしい。そしてラストの圧巻のライブシーン。ドン・チードル自身が演奏するトランペットソロは、初心者とは思えないほど巧い。ジャズ初心者の目から見てだけれども…。そしてバックを飾る、今を生きる新たなJazz New Chapterの面々たちに支えられながら、マイルスはドンに憑依する。ああ、今ジャズが聴きたい。
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