ほおづき

あまくない砂糖の話のほおづきのレビュー・感想・評価

あまくない砂糖の話(2015年製作の映画)
3.5
マクドナルド商品を食べ続けるとどうなるかっていうサスペンスホラー映画が『スーパーサイズ・ミー』で
アメリカの食料産業の裏側の恐怖の実態をさらけ出すオカルトホラー映画が『フード・インク』
食料供給過多なのに飢餓が生まれる謎に迫るミステリー映画が『ありあまるごちそう』
そしてこの作品は、毎日大量の砂糖を摂取し続けるサイコスリラー映画。


以前WHOがタバコを撲滅したら次は砂糖を撲滅しようとするっていうはなしを聞いたことがあって、それだけはやめて!って思ってたし、毎年の健康診断もぜんぜん健康優良児で、メタボとは無縁の生活してるけど、この映画を観てから極端に甘いものを摂取しないように心がけるようになった・・・

まず序盤から、長年争ってきた脂肪vs砂糖で脂肪が敗北した結果、脂肪分を減らした食品ではおいしくないから砂糖を入れまくって今に至るって話とか、原始時代では糖分はわずかしかなく、人は目の前に糖分を含んだ果実があればその場で全部摂取する必要に迫られていて、糖分の含んだ食品があふれかえった現代になっても、そのDNAだけは残り、人は目の前の糖分を摂取し続けてしまって各種成人病を誘発してるって話とか、どこかで読んだような話のオンパレードではあるけど、砂糖の中毒性の恐怖をとことん植え付けられて、30分くらい観た時点でもうおなかいっぱいだよーってなった。

だけどそこから舞台がアメリカに移って、前半なんか序章でしかなかったことを知らされる・・・

アメリカでは、1日スプーン40杯分の砂糖を摂取しないように生活するのは不可能っていうくだりは最高に好きw
アメリカに住んでたときの、毎食コーラ飲んだりソーセージにメイプルシロップかけたりする食生活が全然あわなかったことや、砂糖ジャリジャリのケーキや、スーパーの食品コーナーでのいわれのない嫌悪感を思い出して気持ち悪くなった・・・