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あまくない砂糖の話のGararararaのネタバレレビュー・内容・結末

あまくない砂糖の話(2015年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

自分の体を使って、スプーン40杯2ヶ月摂取の実験映画。
砂糖だけが問題じゃないのが問題。
時給次作しかなくなるけど、肥料飼料危ないから、何を信じればいいのやら?

デイモン・ガモー、5年前タバコと砂糖、オーストラリアのピザの中毒→彼女に会わせて健康志向に。
1週間で6キロの砂糖消費、砂糖をつかった商品を撤去すると8割無くなる。
砂糖解禁で体の変化の実験チーム
・キャンディ・ルーム
・デビッド・ギレスピー:首席顧問、作家、通称“義の戦士”
・ケン・サイカリス医師:血液検査、国を代表する臨床病理医、通称“血の教授”
・ショロン・ジョンストン:栄養士、通称“食の女王”
・デビー・ハーブスト:健康管理、通称“チェッカー”

オーストラリアの平均接種量:一日ティースプーン40杯程度→2ヶ月間∶朝食は市販のシリアルと低脂肪ヨーグルト、缶詰の豆を乗せたトーストでも。加糖のアイスティーならスプーン9杯分を摂取できる。

実験前の数値:毎日のカロリー摂取量約2300キロカロリー(50%はアボカドなどの善玉脂肪から、26%は肉や魚などのタンパク質から、24%は野菜などの炭水化物から、精製された砂糖はゼロ)、
体重76キロ、
ウエスト84cm、
肝臓は健康そのもの、
血中の脂肪分の数値も低く、インスリンの異常や糖尿病の気もない。
同年代の西洋人の平均より健康的との結果。

ティースプーン1杯分の砂糖を約4グラムでカウント
砂糖ファミリー
・ブドウ糖…脳のエネルギー減、細胞や臓器でも消費
・乳糖…哺乳類の母乳に含まれる糖分、乳製品、摂りすぎるとトイレに直行
・ショ糖…議論の的、紅茶やコーヒーに使う、2つの糖類からできている:半分はブドウ糖、もう半分は果糖→かつては貴重で果物や野菜、蜂蜜から→今はあらゆる所から、悪役視

ソーダ類やお菓子、アイスは禁止
カウントするのは、ショ糖と果糖だに限る(ジャムにもレーズンにも入ってる)
→選ぶのは低脂肪の食品、運動量も減らさない(週2回庭を3週走り10分間の筋トレ)

1日目:朝食だけで20杯分
2日目:ジャンクフードを食べなくてもスプーン40杯分は余裕
1週間:飲み物に大量の糖分、リンゴ2個を食べると食物繊維で満腹→ジューサーにかけると4個分も。
12日目:79.3キロ(3.2キロ増)→内臓脂肪:加糖の摂取は内臓脂肪の増加につながる(理由は不明)→メタボリック症候群:代謝性疾患(2型糖尿病、肥満、心臓病)
15日目:砂糖40杯
18日目:肝機能の変化:特にALT(酵素、肝臓内)の血中濃度上昇→血中に漏れ(肝細胞が壊れたか死んだか)→肝臓に脂肪が溜まってきてる

朝起きると体がエネルギー(砂糖)を求めてる→アップ&ゴー(飲む朝食):スプーン4-5杯、心の変化:脳が“おいしい”と言ってるのが分かる。
ニック・アレン医師:心理学者、砂糖摂取後45分ハイ、その後だるい、集中力落ちてそわそわ→シュガーハイ:元気いっぱいで子供っぽくなる、躁状態
デビッド・ウルフ:作家

アマタで4日間
2002年アボリジニと過ごし、砂糖摂取量の少なさに驚いた(年間小さな飴玉2-3個程度)→西洋文明の導入で摂取量急増
ジョン・トレゲンザ:あだ名チェーンソー→バカは切り裂くから、地域開発委員、店で買う商品10%→100%、アマタ・ストア、マイ・ウィル(健康な食品)、“ジュースは子供をクレイジーにする”、最初の排除商品:黒い炭酸飲料(コーラ)、政府が予算削減→栄養士去り→アボリジニ活動

1ヶ月:81.2キロ(5キロ増)、91cm(7cm増)、間食増えた、満腹になりにくい→善玉脂肪やタンパク質の摂取量が少ないから

SUGARA DADDY:“便利は正義”の加工食品と砂糖産業のメッカ、アメリカ(世界一の肥満大国)、
政府はコーラの代わりにスムージー推奨:砂糖の量は変わらない、異性化糖、アメリカ人の年間摂取量は1人スプーン4000杯、
ケンタッキー州:マウンテンデュー中毒・マウンテンデュー・マウス、
マイケル・モス:作家、加工食品業界重鎮に取材、ハワード・モスコウィッツ(イノバム会長)、ドクターペッパーの味の開発方法、甘味料のレベルを61に分け、全米3000人の試飲テスト→使用する甘味料の量の最適解割り出し、
砂糖の量の最適値を業界用語で“至福点”
至福点:モスコウィッツは1970年代に砂糖の量を増やすほど販売数も伸びると発見。しかし、ある一定量を超えると人気は落ちた→その境界線を“至福点”と命名。45年後パスタソースや炭酸飲料やシリアルにも応用。→子供の習慣につけ込む(子どもたちが求めるのが甘味のみ→野菜を食べなくなる)
ミラクルフルーツ:何を食べても甘くなる、食道には効果なし(とうがらし・笑)

35日目:運動が負担になりはじめ、やる気がでない、胸が痛い、ロッキーの広場?、吹き出物(3日位前←肝臓機能低下?)、顔に肉、腹の出っ張り
アーロン・マシソン・ウェルネスリーダー
体への影響は明らか、精神面のダメージが心配→脳の検査→オレゴン州の研究所:MRI・糖分たっぷりのシェイクの絵を見て長いストローを使って飲む。その時の脳の反応
・第1段階:キッカケ…(甘いものを見て)資格情報を得ると脳でドーパミン分泌→脳が摂取を促す(エネルギーの摂取)
・第2段階:砂糖の摂取…口へと運び甘みを感じる→β-エンドルフィンなどのオピオイド類分泌→気分最高潮、ニコチンやコカインと同様に脳の報酬領域を刺激→長続きしない。
→キッカケを得やすくなり、砂糖の摂取が増えていく→脳の食欲中枢に働きかける果糖と気分を左右するブドウ糖、かなり危険な組み合わせ。
エリック・スタイス博士:糖分の高いものを食べると、よりそれが欲しくなり、結果食べ続けることに。
セルジュ・アーメド発表論文…実験用ラットはコカインよりも砂糖に対してより執着をみせたとされる。
企業では“中毒”という言葉は禁句
砂糖で得られるカロリーは、他とは働きが違うらしい。
ゲーリー・トーベス化学ジャーナリスト…砂糖業界はカロリーを全ての基準。もし砂糖の有害性が認められたら、肺ガンの原因となるタバコと同じ扱いになる。だから摂取量と消費量を争点にして、野菜と砂糖のカロリーを同列に並べている。そして消費者に対しては、太ったら食べる量を減らせと言うだけ。カロリーの数値だkで判断させようとしますが、実際は摂取する物によって影響は異なる。
人々を肥満や病気にするのは“企業の強欲さ”なのかも。

45日経過:砂糖の真実は隠されている。全世界で500億ドルの市場関与?
隠蔽は1970年代から。政府が砂糖の安全性を調査開始→砂糖協会は製品が避難を受けぬよう動いた→証拠の曖昧さを一斉攻撃→砂糖協会が学者にお金を払い(フレデリック・ステア博士)、広告会社を雇って発表した声明“科学者が砂糖の悪影響を否定”
“食生活の中の砂糖”という文章発表…業界関与を隠した上で、雑誌に掲載→政府は調査結果判定にこの文書を使用→砂糖の容疑は晴れ、世界はそれを受け入れた。
砂糖協会テイタム会長は幹部に「砂糖が慢性疾患の原因になることを明確に示す証拠はない」と。
業界に不利な研究は徹底的に攻撃。タバコ業界も食品業界も同じことをしている。
キンバー・スタンホープ博士…代謝性疾患と砂糖の関連否定研究は多い。
ジョン・シーブンパイパー博士…医師・研究者、「どんな物も大量摂取は危険。カロリー摂取量は自己管理すべき」…食品業界と同じ主張→研究資金出資者を聞かざるを得ない。悪魔の契約。

1週間後:果糖や甘味飲料のシンポジウム広告発見、スポンサー:コカ・コーラ、基調講演:シーブンパイパー博士、果糖と代謝性疾患の因果関係を否定する彼の研究結果の発表。

60日間でスプーン2360杯分の砂糖→最後の晩餐:残る40配分を摂る食事のテーマは、子供が学校で食べる昼食「終わり!」
採血1週間後
・肝臓…ALT:最初の1ヶ月で40近く増加、上位20%にいた人が一気に下位10%にランクダウン。
・トリグリセリド…血中脂肪、正常値の0.008→1.5に増加。トリグリセリド増加で悪玉コレステロールも増加→心臓病につながる(動脈壁に蓄積し動脈硬化)
・体重…8.5キロ増加
・体脂肪…7%増加
・ウエスト…10cm増加、お尻も大きく背中も広く
・カロリー…摂取量は食気円前をほとんど変化なし2300キロカロリー。違ったのは摂取源:健康的な脂肪→糖分の高い食品
→目を向けるべきは摂取源

「砂糖を断った後の1週間はつらかった。ほぼ禁煙と同じ感覚だ。頭痛と気分の落ち込みに睡眠サイクルの悪化」「本当にドラックかと思える」
→2-4週間必要
実験終了1ヶ月後に奇跡→娘誕生。
砂糖断って2ヶ月…、活力を取り戻し顔色も改善、精神面も安定し始めた。
「砂糖を脂肪に置き換えると満腹感が戻り、食事量減少」→血液の数値も前の状態に。
→肝臓は元の状態に戻せる

アメリカの推量する砂糖摂取量…男性は1日スプーン9杯以内、女性は6杯以内。
オーストラリアには推奨値なし。

MR.SUGAR

20230421 313
Garararara

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