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LOVE【3D】のよのレビュー・感想・評価

LOVE【3D】(2015年製作の映画)
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手コキされる主人公が画面に向かって射精するシーンが3D公開されていた劇場では観客席に向かって精液が飛び出して見えていたのだとしたらじわじわくる。プラトニックだけが純とまで言うつもりはないけど、セックスと愛を同値に扱うことにはやはり違和感。というか、元カノを回想してでてくるエピソードがこんなにセックスまみれなんてことあるのかね。
『アレックス』では妊娠を示唆するモチーフに『2001年宇宙の旅』のスターチャイルドのポスターを引用していたから、今作で『2001年〜』の名前が出たときにも、主人公と彼女の関係が破綻するきっかけとなる「妊娠」を間接的に示しているのかと勘繰ったが、考えすぎなのかな。『エンター・ザ・ボイド』から一貫したこの世界を「無(Void)」そのものであるとする監督の思想には共鳴できる。
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