オトギバナナ

LOVE【3D】のオトギバナナのレビュー・感想・評価

LOVE【3D】(2015年製作の映画)
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こびりつくような「赤」、点滅のような暗転が独特。これだけ美しい色彩、構図、音楽の感覚を持っていながら、人間の醜い内面を描きたいという強い衝動も感じる、いびつな作品。

滝の流れる公園、歩く2人をひたすら後ろから撮るシーン、ズームアウトするカフェのシーンなど、随所に美しいシーンが。ラブシーンが長くて生々しいが、愛というより、ただただ欲に溺れている。

タイトルをあえて「LOVE」としたのは、観客への挑発だろうか。