Shino

LOVE【3D】のShinoのレビュー・感想・評価

LOVE【3D】(2015年製作の映画)
5.0
ノエ様の作品は数本観ましたが、ノエ様の作品の中でもこの作品が一番好きだと改めて思いました。

ストーリーはシンプルで何より"人間臭さ"を凄く感じ取れる作品。

『愛は善悪を超える』

"人の気持ちも身体も全てを包み込むのが愛だ"
"恋は盲目"
"真実の愛は危険でもある"
と、丁寧に教えてくれる映画。

そして本作でもカメラワークは勿論、登場人物の台詞も拾いたくなる物ばかり。
個人的に主人公の二人(マーフィーとエレクトラ)のどちらにも感情移入が出来たので、一人で切なくなったり、悔しくなったりと鑑賞中は気持ちが忙しかったです。

後、やはりノエ様が使う赤色と性的描写は美しいに尽きる。これを単なるエロ扱いで修正されるのは少し残念、そして監督自身も修正されるのは意味が無いとご立腹されている。

息子の名前に「ギャスパー」、エレクトラの元カレの名前は「ノエ」(実際本人?)など監督の遊び心も感じられる。
マーフィーが映画について話すシーンでは、この作品のテーマになってる事が語られたりと、観れば観るほどこの作品の奥深さを感じ取れる。

"エンター・ザ・ボイド"も同様、人のありのままの姿が描かれてるのが好きな理由の一つ。
スコア5じゃ足りる訳がないですが、久々に鑑賞してこの何とも言えない気持ちを記録したいが為にレビュー再投稿でした。
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