”死刑執行”をテーマに終始重苦しい空気の漂う映画。
死刑執行までと死刑執行後を同時進行で見せることが、より重苦しさを際立たせる。
こんなに沈黙シーンに見入ってしまうなんて、。
普通なら死刑という刑罰を与えられるなんてよっぽどの極悪人で執行する側とされる側の善と悪の構造が明確にできるものだが、この映画のタチの悪いところ(良いところ)は、そこの境界がボカしてあること。
実際の事件の経緯や詳細などには一切触れない。
そこがこの映画を見る第三者の我々の視点を死刑制度を客観的に、且つ中立な立ち位置へと導く。
死刑制度とは、という問題と向き合う良い時間でした。