休暇の作品情報・感想・評価

休暇2007年製作の映画)

製作国:

上映時間:115分

ジャンル:

3.5

「休暇」に投稿された感想・評価

社会学の授業で取り上げられていたので観ました
死刑人を支える時と、大切な人を抱きしめるかたちは同じ
男の子を抱きしめた時の「ごめんな」には、思いを吐き出してはいけない主人公の様々な気持ちが乗せられているように感じました
色んな議論があって、私自身も死刑制度については思う事があるけれど、現実問題日本には死刑という制度があり、今も執り行っている人達がいる。その事を忘れてはいけないと改めて感じました。
大杉漣さん主演の『教誨師』鑑賞後、佐向大監督がその10年前に本作で脚本を書いていることを知り鑑賞。
支え役という役割があることさえ知らなかった。「仕事」とはいえ、こんなことを行えば確実に心に大きな傷を残すだろうけど、たしかに存在しているのだと知り、自分の無知さ、呑気さに嫌気がさした。
その行為に対して1週間という「休暇」はたして適当なのだろうか(支え役の休暇が現実世界でも1週間なのかどうははわからない)。でも傷は一生残る。
エリ

エリの感想・評価

3.0
主人公の刑務官は、死刑の際の受刑者の「支え役」に立候補する。この役をすると特別休暇がもらえることになっていて、彼はその休暇で新婚旅行に行くことになる。
死刑とは何か?ということを淡々と描いている作品。刑務官と受刑者目線で物語は進んでいくが、双方の心理描写は一切なく、見ている人に「これがあなたなら、どう思う?」と委ねている部分が多かった。刑が執行される一連のくだりはとても重い。死刑制度については賛否があって当然だと思うが、その制度があるということは誰かがそれを執行しなければ成り立たないんだ。そのことを本当にわかってますか?と問いかけられている気がしました。
確実な死に向かっていく/死を向けていく不確定な時間、ハレとケの混在、諸々の交差と余白が質量を持っていて良かった
kirito

kiritoの感想・評価

3.8
【命の重さ】

2010年に死刑場に報道陣が入ることが許され、どのような現場なのかその仕組みも含めて公開された。
死刑制度には昔から賛否両論あってこれが公開されてからまた一層議論がされるようになった。

あらすじ↓
主人公の刑務官はお見合いの末、子連れの女性と結婚することになる。
この週末は結婚式が予定されていた。
受刑者の『支え役』をした場合、1週間の特別休暇をもらえることをきき、彼は立候補する。
もちろん支え役の役割を彼は知っていたが、その役割とは?

この映画はまさに『死刑』というものを学ぶには格好の映画だと思う。

死刑制度賛成か反対か。
こればっかりは一朝一夕では解決できない。

死刑判決の後出た無罪判決があることも考えれば、無罪で人を殺してしまう危険性はいつだって内包している。

もっともこの映画はちょっとだけズルく作られている。
あたかも受刑者側に感情移入しがちだが、この映画はこの犯人が犯した罪について一切を明らかにしていない。←下線ひきたい

死刑判決が彼に出ているということは少なくとも2人以上を殺害している可能性が高い。
その辺りのことは一切省いているから到底公平とは言えない。
逆にこれが何十人を殺した連続殺人犯だったらどうだろうか?
視聴者の感じ方は変わってくるのではなかろうか?

とはいえ、物語にしにくいテーマを映画に落とし込んだのは評価に値する。
死刑賛成派も反対派も観るべき一作。

2019.1.10
みわ

みわの感想・評価

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2019-036

教誨師を昨年鑑賞し、気になっていたこちらの作品も鑑賞。
刑務官が主人公。
どちらも当たり前に重たい。
作品に参加されている元刑務官の坂本氏の著書を何冊か読んだことがある。
凶悪犯には極刑を望む人は多い。
どれだけの人が執行現場のことを知っているのだろうか。
現行の執行方法はあまりにも刑務官の負担が大きすぎる。
死刑の是非はいまだ考えがまとまらない。

死刑について考える機会を与える作品。
きなこ

きなこの感想・評価

3.6
教誨師を観たら、これも観てみたくなりました。脚本が同じ方。
こちらは刑務官ですね。
大杉漣さんも全く違う役どころでした。
教誨師を観た時に、刑務官の大変さを感じました。割り切らなければできないのかな、とか。
今作は刑務官中心で描かれ、それぞれ普通の人間が、人間に対して刑を執行する役割を担ってるんだな、っていうのを感じる。

全体的に淡々と進みます。
金田のことはあまり深く描かれず、刑務官たちとの関係みたいなものも分かるようなわからないような…平井の思いもはっきりと説明されるわけではないので、
どう解釈するかはこちら次第なのかな。

小林薫さん、西島秀俊さん、大塚寧々さん、大杉漣さん…とにかくみんな若い。

2019-4
miyagi

miyagiの感想・評価

3.3
淡々としたトーンで世界観を構築。無駄な説明は一切ないし、必要以上に間をとる。が、その間が強烈にリアル。
モリのアサガオのような悲壮感などは特に感じられず、刑務官のリアルを描き切ったと思う。
とはいえ、なぜ死刑囚が死刑されるにいたったのかの説明がなかったので、納得できるところまではいかなかった。
しかし、執行前の一連はトラウマ級の演技。
仕事の辛さや愚痴を表に出さない男はとにかくカッコいい。
drugmaster

drugmasterの感想・評価

3.7
死刑囚の金田の為人がぼんやりしていることで、感情のバイアスがかからずに、あるいは鑑賞者が各々抱く死刑囚像を投影して観ることが出来るのかなと思った。
死刑を求刑されるような罪を犯したのだから、同情はできない。けれども、いざ刑が執行されると、言葉では言い表せない後味の悪さが残った。
死刑執行の日がフォーカスされ過ぎていて、その周囲は正直取って付けた感が否めない。
映画を撮りたかったんじゃなくて、映画の姿を借りて問題提起がしたかったのかな、と思ってしまった。
典型的なダメ邦画

キャラの動機が掴めない本当に休暇が欲しいだけで支え役をやるか?
明らかに死刑囚と連れ子が対比になってるのにそこから何を伝えたいのか分からない
脚本が淡々とし過ぎてる
撮影にやる気を感じない
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