りさ

プラネタリウムのりさのレビュー・感想・評価

プラネタリウム(2016年製作の映画)
4.8
正直内容がよく分からなくて ? なところも多かったけど、綺麗とチャーミングさと悲しみが溢れ出ていてずっと頭の片隅に残ってしまう、好きな作品。
リリーローズデップの天真爛漫な才能ガールが可愛かった。不思議少女だけど可憐で素直で、私もあんなふうに正直になってみたいとすら思った。みんなで雪合戦したりお酒瓶ごと飲んでたり胸がキュンとしてしまうシーンがとても良かった。ローラの周りからは結局大切な人達がいなくなってしまうのだけれども、その前に彼らと過ごしていた濃密な時間が彼女のその後(フランス女優としての道)をつくっているところが
あぁ、そういうことだったのかっすっとはまるところもあり。
美しい表現が多々あったのでまた何かの癒しにでもみたい。

追記
何故 プレネタリウムという題名なのかというネット記事を読んだので私の考察を。
物語の最後のシーンも星を見る女優ローラで締めくくられている。星は亡きケイトを表す。ケイトは死際にこう言った。降霊術は神からのギフトであり、私は霊達に会いに行かなきゃいけないの、と。星になって、霊達と過ごしているケイト。それをいつでも星を見上げれば(あるいは星空の絵でも良いのだ)いつでも感じることが出来る。プラネタリウムというそもそもの物の意味合いとしては、綺麗な星空を室内で鑑賞しそれらの神話を聞き楽しむもの と個人的には理解している。つまり、プラネタリウムの中ではそれらを見ている人々はアクターでありこの映画で言うローラのこと。プラネタリウムという物質的なものになりうることでローラはケイトのそばにおり、コルベンの夢の中の人(彼とローラが最後に会うシーンで夢の中に妻として結婚するローラが出てきたとコルベンは言っている。)として永遠に生きられることができる。ということだと考えている。この題材を考察することで、ケイトとコルベンがローラにとってどのような存在になり得るのかが少し分かった気がする。
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