みんみん

ジーサンズ はじめての強盗のみんみんのレビュー・感想・評価

5.0
ほのぼのおじいちゃんカワイイ!カッコイイ!
それだけじゃなく、作りも内容もしっかりした良作!
どこを見てもご褒美の映画でした!
詳しいレビューは他の方にお任せして、感想的なものをつらつら…


▼実力派おじいちゃんまみれ
 主演三人は言わずもがな、まさかのクリストファー・ロイドが出て来たときはリアル二度見wwww
 しかも数日前に「アイム・ノット・シリアルキラー」を見たばかりなのでギャップがすごすぎて…いやいや流石(*´-`)目をひん剥いてるところとかがドクみたいで萌えた
 おじいちゃん以外のキャラクターも可愛い。「ホワイトハウス・ダウン」ぶりのジョーイ・キングちゃんは打って変わって素直可愛いので余計キュンとしました(´,,・ω・,,`)


▼笑って泣けて考えさせられるストーリー
 肝心のお話、すごく面白かったです!
 120分越えがデフォルト気味な昨今、無駄なエピソードもなく、比較的短い96分の中で見事にまとまってたなあと感心しきり。
 華麗な伏線回収も沢山あって、でもすごくさらっと進んでいって、すごく気持ちいい。

 ただ、全体を通してのテンション、邦題やキャッチコピーこそコメディ感たっぷりなものの、扱うテーマは決して軽くないんですよね。
 ジーサンズを取り巻く環境や人生のタイムリミット、突然の年金没収、強盗しなければならない切実な理由。No年金、No余生!は日本のぼくらも笑えないっていうね。
 でも、そこをネチネチぐちぐちさせず、コミカルなシーンを織り交ぜながら描かれていたから、笑って泣けて、最後まで楽しく鑑賞させてもらいました。

 あえて言うなら…割とファンタジーというか、予定調和なところが多い、というのは否めない気もします。が、おじいさんが強盗するっていう時点で既にファンタジーだから、必要以上のリアルさを求めてどーすんの、と思います(笑)。

 鑑賞後にwikiを見てみたところ、脚本家さんがこの仕事を受けるときに出した条件というものがあって、それを読んで「ほんとその通り、そうしてくれてよかった」とモニタのまえで涙ぐんでしまったのでw わたしのような人種にはぴったりの展開・結末だったと思います。
(ネタバレになりそうなのでwikiを読むのは鑑賞後をお勧めします)


▼音楽やカット割りもスタイリッシュ
 原題「GOING IN STYLE」は調べてみると「カッコよく行こうぜ」的なイミらしく(違ってたら教えてください><)、その通り音楽やカット割り諸々の演出が格好いい!
 歌も勿論ですが、生半可なスパイ映画じゃ太刀打ち出来ない洒落たテーマ、思えば胸に刺さって泣かせにくる楽曲…サントラ欲しくなってしまいました。
 画面作りも秀逸だし、編集も無駄なところはばっつり切るし、かと思えばカットされたところは後々粋に使われたり。
 個人的には3人が電話してるところや、計画実行までの準備シーンが好き♪


▼邦題のこと
 賛否両論みたいですが、そのタイトルに惹かれて試写会に応募した自分はアリ派。
 みんながみんな、英語の妙をパッと見て理解できるわけではない(少なくとも、ぼくはそう)と思うので、お客さんに来てもらうためには引きの強い言葉を選ぶのも大事だと思うんです。

 コメディ色が強いから、そんなに違和感なく馴染みました。このダサい感じも味なのかなと( *´꒳`*)੭⁾⁾もちろん終わった後に「なんだよあの邦題だっせぇ!」って友達と話して笑うのも一興かなと。


▼そういえば
 おじいちゃん頑張る映画というと「ロンドンゾンビ紀行」を真っ先に思い出す。特に歩行器おじいちゃんwwwすんごいハラハラするのねwwwww


▼最後に
 「老人を敬うのは社会の義務」、その通りだと思います。
 また将来に抱える問題、現在悩みに直面している人たちのことを思いながら、それでもカッコよく歳をとっていけたらいいな、と思わせてくれる素敵な作品でした٩( ᐛ )وパンフ買いに行こうっと
みんみん

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