脚本が秀逸だなぁ、と思っていたら脚本家は『ドリーム』の監督なんですね。王道な展開ながら、細部の良さで全体が輝くところが、どちらの作品も魅力的。
ジーサンたちが銀行強盗をする話だが、そもそもの発端はサブプライムローンと消えた年金。
そういった社会問題が根底にはありつつ、それに怒りを示すだけではなく、娯楽として美しく消化しているのが巧い。
絶対コレを観て嫌な気持ちにならないし、かといって浅いだけのコメディじゃないんですよね。
名優の老人たちが揃ってるので、演技でもしっかり味を出してくれて、最後はにんまりしながらエンドロールを眺めていました。