豚

エンド・オブ・ダークネスの豚のレビュー・感想・評価

エンド・オブ・ダークネス(2013年製作の映画)
2.3
タイムスリップを可能にした究極の装置「タイタス」を巡り、完全記憶の能力を持つ主人公が未来に行ったり過去へ行ったりするSFサスペンス。
FilmarksでひとつもMark、Clipされてない映画でも観てみるか、てことで選んだのだけれど、思ったよりは良かった(といってもハードル極限に下げた状態での良かったではあるが)。

基本的に未来へしか行けない、8時間以上のタイムトラベルは危険、20分以上滞在すると細胞が壊れ始める、とかなり面白そうな設定の割りにイマイチ活きてなくて残念。
リミッターを外せば過去へも行けるうえに24時間以上戻れたりして、何じゃそりゃ、ていう感じ。
未来の自分と現在の自分が出会うというパラドクスどうなってんだ、という展開に加え、未来で瀕死になってた自分を現代に連れ帰るという超反則技をやってのけたりして、最終的には3人の主人公が同時間軸に存在するというめちゃくちゃな流れに爆笑してしまった。
最終的には結構うまいことこの辺の伏線が回収されてて、なかなか見事。
ただ残念なことに、本当に終盤の終盤まで一切物語が盛り上がらないせいで観るのがツライ……何度も寝そうになった。
近未来っぽい設定なんだけどビルにCGかませる以外はめっちゃ現代としか思えない背景で、どういう文化設定なのか終始謎。

SFとしてもサスペンスとしても振り切れていない内容なうえ、アクションがとにかくショボいので見所がほとんどないです。
終盤で伏線回収していく流れは個人的に良かったのですが、それまでがとにかく退屈でキツかったです。
ただ思ったよりCGのクオリティが良くて、Gyaoとかでやってそうな内容でした。
ビデオスルーなのは理解できるけど、何でここまで誰も観てないのかは謎……単純に宣伝力の問題なのかな。

演者の英語が物凄く妙な言い回しや発音だったので最初イギリス映画なのかと思ったけれど、アイルランドだった!
これが訛りってやつか~。
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