とりあえず、細かい云々とかはどうでもいいって感じで、とにかく普通に面白かった。よく出来た作品だなぁと思う。
劇中の大半が一軒家の中での出来事なんだけど、全然飽きることがない。上映時間も実にちょうどいい。あれ以上長かったらちょっとダレてたかもしれない。
主人公たち3人組のバックボーンの見せ方もサラッとしてるわりにはしっかり入ってきたし、あの家に入って一通り物色してるシーンも、家の作りをサラッと観てる側に刷り込ませたり、実にその辺りの手際がいい。ラストも、もうそんなところ描かなくていいよと思ったら、まさかの展開にやられた。上手い。
そして、あの盲目の老人。もう見た目からして最高。あの肉体感が強そうとかっていうよりも、なんか分かんないけどとにかく怖いし、なんかやばそうというオーラ出まくり。終盤に明らかになるある事実とかマジでキモいし、そもそもそんなこと思い付く作り手もやばいじゃないかっていう。
ただ、結局主人公側にも老人側にも肩入れ出来ないような人物設定になってるのがモヤモヤして、そこはもうちょっとなんとかならなかったのかなという気はする。